ワールドカップ予選を戦っている真っ最中の日本代表のサッカー選手たち。
以前、ハリルホジッチ監督に「細マッチョじゃないサッカー選手は日本代表から去れ」的なことを言われたのをご存知ですか?
しかも、マスコミの前で!サッカー選手は実は野球選手と違い、細い人が多いのですが、ハリルホジッチ監督には不満だったようです。
その真意は何なのでしょうか?
細マッチョでない人はなぜ去らないといけないのでしょうか?
そこで今回はハリルボビッチ監督のその発言の真意と、サッカー日本代表の細マッチョについて、チェックしてみたいと思います。
1.ハリルボビッチ監督とは
1)プロフィール、経歴
・生年月日: 1952年10月15日 (63歳)
・1990年に選手引退後、様々なクラブで監督を務める。
・評価が上がったのが、2011年監督を務めたアルジェリア代表でのワールドカップ。
・ドイツに負けたものの、ベスト16に入り、優勝したドイツを最も苦しめたチームと世界中から賞賛された。
・賭博関与で訴えられたアギーレ監督に代わり、2015年からサッカー日本代表の監督を務める。
2)志向するサッカー
日本サッカーの課題は攻撃のスピード不足であると就任以来話しており、素早い攻撃に取り組んでいる。
他にも、選手の球際の弱さや絶対的なエースストライカーの不在などに言及しており、色んな面で向上する余地があると指摘している。
具体的にはボールを奪ってからの素早い攻撃としてロングパスやダイレクトプレーを増加させている。
また、フィジカルトレーニングの強化などに取り組み、若手の抜擢も積極的におこなっている。
雄弁家であり、性格は厳格で情熱的。
2.体脂肪率発言の真実は?
ハリルホジッチとググると一番最初に「体脂肪率」と出てきます。
早速いきましょう。以下、インタビューでの発言です。
選手の体脂肪率が高いことを憂慮してきた 。
「本当にショックだった。(最初は)ある選手の体脂肪率が17~18%だった。理想は10%。つまり何かがおかしい。そういった状態では代表でプレーするのは不可能だ」
ね、ある意味、細マッチョじゃないとダメって言ってるでしょ。
AkkIは今体脂肪率17%ぐらいだから、残念ながら代表に入れません(笑)
なぜ、細マッチョじゃないといけないと言っているのか、その真意は?
体脂肪にはメリット・デメリットがあるので、一概に低い事が良いとは言えないとの意見もあります。サッカーの技術は体脂肪だけでははかれないとか、体脂肪はエネルギーを蓄える役割があるので持久力の必要なサッカーではある程度必要であるとか。
その中でハリルボビッチは体脂肪率12%を基準としました。持久力と筋力のバランスを考え、過去の多くの経験から、トップレベルのサッカー選手にとって許される最大の体脂肪率が12%だという考えからはじき出された数値でしょう。
今後はどんなにパフォーマンスの良い選手、成績の良い選手でも体脂肪率が12%以上の選手は日本代表には選出しないとの話です。2015年末には国内組の選手たちを座学のためだけに集め、体脂肪率12%未満を厳命したそうです。
理想が10%なので当然の要求のように思います。
ある意味、ハリルボビッチにとっては、「当たり前に体重管理、肉体管理、食生活の管理が出来ていれば、トップレベルのサッカー選手なら体脂肪率12%は普通に維持できる数値であり、これをオーバーしている選手は、自己管理が出来ていない」と言いたいのかもしれないです。
確かにサッカー選手は試合や練習でハードワークをします。それでいて、体脂肪率が17%とか18%なのは不思議です。彼らはデスクワークをしているわけではないですから。動くのが仕事ですから、最も動きやすい体脂肪率のスーパー細マッチョになるのが必要ということでしょう。
ただ、後でわかったのですが、この公表された体脂肪率の数値が簡易検査の結果だったということ、正確な体脂肪率を測るにはそれなりの設備が必要で、そこで測ったものではなかったようです。
つまり、正確でなかったかも。。。
でも、ある程度の体脂肪率の傾向は出ていると考えていいでしょう。
体脂肪率が高いと考えられるリスクは、
- 体力の消耗が早い
- 関節等の怪我をしやすい
- 体幹が弱く
- バランスが保てない
- 動きにキレがない
- すぐ倒される、踏ん張れない
等が考えられます。
なお、プロテニス選手の平均体脂肪率が10%、錦織圭選手で6%だそうです。
ちなみに野球のイチロー選手も40歳を超えてなお6%。さすがレジェンドですね。
3.細マッチョじゃない日本代表のサッカー選手は?
上の表を手で振りかざして40分、体脂肪率の高さを熱弁したそうです。
合格は11%未満の選手。
11%台は黄、12%以上の選手は赤くマークされています。
ワーストを見ていくと、16.4%、15.2%、14.1%ぐらいでしょうか。
確かに本当にこの体脂肪率だったら、今は若いので動けていますが、今後年齢を重ねながらプレーをしていく中で、キレを更に向上させる時に脂肪が邪魔になるかもしれません。
ただ、この公表された体脂肪率の数値が簡易検査の結果だったということ、あとで正確な数値が出る装置で体脂肪率を測ったら、
15.2%→9.4%だったという話もあります。←なんじゃそら
ただ、宇佐美選手はこのデータで体脂肪率が高かったため、、この報道以降、奥さんがシッカリ栄養管理をし、筋トレも増やして、体脂肪率の改善に取り組んでいるようです。
これから体脂肪率と日本代表の選手のパフォーマンスがどう変化していくか、楽しみですね(^^♪
「ちゃんとした装置で測ったデータで話をしようよ」とも思いますが、実は海外のサッカークラブに所属している海外組の平均は10.7%で、Jリーグ組は11.7%。
つまり、1%近い開きがありました。
やはり、カラダのコントロールが出来ているスーパー細マッチョのサッカー選手の方がより高いレベルで活躍しているんだな、ということはわかりますね。
では、サッカー日本代表の中でスーパー細マッチョ3人を紹介しますので、その考え方やトレーニング方法、食事などを参考にしましょう。
4.サッカー日本代表細マッチョベスト3
サッカー日本代表のスーパー細マッチョについて紹介しちゃいます。
ランキング形式で、体脂肪率で順位付けしています。
第3位)武藤嘉紀選手 マインツ(ドイツ) 23歳 体脂肪率8.5%
マンチェスター・ユナイテッドからも引き抜きオファーが来ている等、将来有望で大人気な武藤選手。
和製クリスティアーノ・ロナウドとも言われており、身長も高い上に。全身の筋肉のバランスが取れています。(178センチ、72キロ)
パワーとスピードのバランスを大事にした身体づくりをしており、日本人離れしたきれいな体をしています。
シックスパックに割れた腹筋が無駄な脂肪は全くない様子で、腰回りのスリムさがきれいですね。
①トレーニング
体幹トレーニング、ベンチプレスも100キロ上げます。
当たり負けしないために、上半身の筋力パワー系のトレ-ニングを週2回おこなっています。
もちろん足も速いので、走り込みや下半身(大腿筋、ハムストリングス等)のトレーニングも取り組んでいます。
②食事
筋肉質の身体なので、タンパク質一辺倒の食事かと思いきや、「ごはんもしっかりおかわりする」ようで、バランスの良い食事をしています。
もともと武藤選手は好き嫌いが多かったが、料理上手の妻が体調管理をサポートするようになって、色んな物が食べられるようになった。
また、合宿で追い込んでいる時などはエネルギーを大量に消費するので、結婚前までは体重が減っていたが、結婚後は奥さんの食事が美味しいのか体重が減らなくなった。
→やはり食事ってのは栄養素だけでなく、見た目や味付け、種類、美味しさなども関係するんですね。
僕もどさくさに紛れて自分の妻に感謝です(^^♪
第2位)本田圭佑選手 ACミラン所属(イタリア) 29歳 体脂肪率6.5%
はじめはただのビッグマウスかと思われていたが、「強いこころ」でいくつもの挫折を乗り越え、現在不動の日本代表のエースの本田選手。
今は堂々とイタリアの名門ACミランのエースナンバーの10番を付けています。
日本人がACミランの10番を付けるなんて、キャプテン翼ぐらいでしか、想像できませんでした。
そう考えると本田選手もすごいですが、まだ日本でサッカーが人気が無く、弱い時代に「キャプつば」を描いた高橋先生もすごいです。それを見て、育った選手もいっぱいいますしね。
<翼がバルセロナで活躍した時のユニフォーム姿>
①取り組み姿勢、トレーニング
「本田はいつも練習開始の2時間前にやってきて、終了後も2時間個人練習をしてから帰る」これが彼の全てを表している気がします。
試合だけでなくトレーニングでも常に全力を出す、ってことです。
体を強くしながらもスピードを犠牲にしないトレーニングや、体幹やボディバランスを考えて取り組んでいるようです。
プロフェッショナルという言葉がもっとも当てはまる人の一人じゃないでしょうか。
②食事
合宿中の本田選手は、オリーブオイルを絡めただけのシンプルなパスタを食べるそうです。←多分、美味しくないです。
パスタは炭水化物でサッカーの持久力に必要不可欠です。
でもパスタのソースは脂質などが過剰に入っている可能性があるので避けるのだと思います。
「食事はトレーニングと思って、細かいところまで計算して、考えてとっている」by本田選手
ストイックな食事管理を実践していますね。
我々も負けていられませんね。
第1位)長友佑都選手 インテルミラノ(イタリア) 29歳 体脂肪率3%
サッカー日本代表で最もスーパー細マッチョなのは、長友選手でした。
ダントツですね。体脂肪率3%、驚異的です!
イタリアの名門で長くトップレベルで活躍するには体の強さがあります。
そのカラダを作っているのが、体幹トレーニングです。
彼がサッカー選手として活躍することで、知名度を得ました。
①トレーニング
体幹トレーニングでは、腹筋、背筋を中心とする体幹筋をトレーニングします。
その中でも長友選手は、フィジカルの強さを支える骨盤の近くにある「腹横(ふくおう)筋」や、背骨と大腿(だいたい)部を結ぶ「大腰(だいよう)筋」を鍛えます。
長友選手が走る際に意識するという「丹田」(へその下)にある筋肉群のことです。
これらの筋肉を鍛えると、体のバランスをキープ出来るようになる。
また、手足の動きと連動させて鍛えることで、重心がぶれたりバランスが崩れたりしても、瞬時に姿勢を戻せ、俊敏に体の切り返しやキックに対応できるそうです。
体幹トレーニングの効果は主に以下4つです。
- 競技力の向上・・・体幹を鍛えたことで、持ち味だった走力、またキックの精度やドリブル・トラップなどの細かなテクニックがレベルアップ。
- 顔・姿勢が変わる・・・体幹が強くなることで、姿勢が良くなり、競技中の視野が広がった。
- 持久力がアップ・・・軸ができることで身体がぶれなくなり、効率の良い身体の使い方で余計な力を使わなくなり持久力が飛躍的にアップ
- 腰痛の解消・・・元々ヘルニアになり、体幹トレーニングに取り組んだ長友選手。今は解消されているようです。
体幹トレーニングについては、こちらで紹介していますので、興味のある方はどうぞ。
また、走り方にこだわっています。
- 走る歩幅を短くし、重心は幾分、低くする。
- お尻に体重が乗せるイメージで走る。
- 足をできるだけ真下に落とす、地面を足でかくイメージ。
この走法の目的は、効率の向上。無駄な力を使わないことで、スピードだけではなく、持久力もアップします。
②食事
長友選手が食事で気を遣っているポイントは3つ。
- 夕食はたくさんの野菜とたんぱく質などが豊富な肉、魚類をしっかり食べる。
- 食材はなるべくオーガニックのものを使う。
- 夕食はあまり炭水化物を摂らない。
→寝る前になるべく血糖値を上げないようにするため。
ヘルシーな料理は身体のコンディションを整えてくれると考えているようです。
これは細マッチョになりたい方も同じで、正しい食事(高タンパク、低カロリーで野菜多め)をすれば、良い遊び、良い仕事ができます!
5.細マッチョ サッカー日本代表選手 まとめ
さて今回は、ハリルボビッチ監督の体脂肪率発言から始まり、サッカー日本代表のスーパー細マッチョ3人のトレーニングや食事について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
おさらいすると、
・体脂肪率は正確に測れる装置で測ろう。ただ、一般の体重計での体脂肪率も目安にはなる。サッカー国内組と海外組では体脂肪率で1%の差があった。
→細マッチョも体脂肪率はひとつの目安として、鏡で身体を見たり、写真を定期的に撮って見比べたり、リフト出来る重量を比較したりしながら、総合的に進捗を管理しながら、細マッチョ化を進めていきましょう。
・食事もトレーニングの一貫と考えて、コントロールする。
・体幹を鍛えることで、身体がぶれなくなり、良い筋トレがさらにできるようになるのでは?
といったところでしょうか。
スーパー細マッチョの3人を紹介していると、同じようなスーパー細マッチョがもっと増えてくるとサッカー日本代表がもっと強くなる気がしました。
我々も負けじと自分の目標の数値に向かって、取り組んでいきましょう!
それでは今回はこのへんで。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
なお、この記事もおススメです。