野球選手といえば、お尻がキュッと上がっていて、下半身がたくましいシメージがありますよね。
しかし、太めの選手がホームラン王だったりすることも多々あり、サッカーやバスケットボールに比べると細マッチョが少ないような気もします。
そこで今回は、野球選手やサッカー選手を参考に、細マッチョな体をどうやって作るべきか、について考えてみたいと思います。
野球選手には細マッチョが少ない?
突然ですが、「細マッチョなプロ野球選手は?」と聞かれて、顔と名前がすぐに思い浮かぶ選手はいますか?
お尻の筋肉が発達していたり、ふくらはぎの筋肉が立派な野球選手は何人か思い当たりますが、いわゆる細マッチョとなると、意外と少ないですよね。
あえて名前を挙げるとすると、阪神タイガースの糸井選手や日本ハムファイターズの西川選手といったところでしょうか。
上の画像が糸井選手、下の画像が西川選手です。
野球選手は基本的にユニフォームを着ているので、なかなかその筋肉を見る機会がなく、それで細マッチョが少ないイメージになっているのかもしれませんが、長距離バッターの多くはたっぷりと脂肪を蓄えた体型をしているものです。
例えば、こちらは2018年シーズンのパリーグでホームラン王争いを独走している西武ライオンズの山川選手ですが、細マッチョとは言い難いですよね。
また、ゴリマッチョとも違うようで、明らかに体に脂肪がついています。
もちろん、体脂肪の少ない細身の野球選手もいますが、ホームランを量産するような選手は、山川選手のような体型が多くなっています。
一方のサッカー選手ですが、日本代表の長友選手やクリスティアーノ・ロナウド選手など、カッコイイ細マッチョが多いように思います。
野球選手とサッカー選手で体型が違うのはなぜか?
こちらがそのクリスティアーノ・ロナウド選手の写真ですが、やはりカッコいい細マッチョ体型ですよね。
サッカー選手にはこのような体型の人が多いのですが、野球選手と何が違うのかというと・・・
それは言うまでもなく、日々のトレーニングと試合で求められる筋肉の違いですよね。
野球選手、特に打者は、打球を遠くに飛ばすために瞬間的に大きなパワーを出す必要があります。
それには、体にある程度の脂肪があった方が有利なのです。
一方、サッカー選手には、瞬間的なパワーよりも、90分間走り続ける持久力が必要になります。
(もちろん、サッカー選手にもある程度の筋肉は必要ですが・・・)
もっというと、パワーをだす必要のある野球ではゴツゴツした筋肉(速筋)と脂肪が、持久力を必要とするサッカーではしなやかな筋肉(遅筋)が求められるということです。
注釈)速筋とは瞬間的な力を発揮する硬くてゴツゴツした男性的な筋肉、遅筋とは持久力を発揮するしなやかな形状の女性的な筋肉です。
こうした違いはその練習内容にも表れ、結果として野球選手とサッカー選手とでは仕上がってくる体がまったく異なってくる訳です。
細マッチョのトレーニングにも同じことが言える
さて、パワー重視の練習をした野球選手と、持久力重視の練習をしたサッカー選手、その結果サッカー選手の方に細マッチョが多いのであれば、私たちもそれを参考にすべきですよね。
といっても、これからサッカーを始めようという訳ではありません。
私が言いたいのは、持久力をつけるようなトレーニングをした方が、カッコいい細マッチョになれるのではないか?ということです。
たとえば、重いダンベルを使いこなそうとすればするほどパワーが必要で、パワーをだすためには脂肪とゴツゴツとした筋肉(速筋)が必要になります。
これを追求していくと、細マッチョというよりはゴリマッチョに近づいていくのではないでしょうか?
その良い例が先ほどご紹介した西武ライオンズの山川選手のような体型だと思います。
(もちろん、山川選手はプロ野球選手として大変素晴らしいのですが、細マッチョを目指すとなるとまた別の話ですよね)
となると、ダンベルやバーベルの重さをどんどん上げていくようなトレーニングよりは、その回数を増やすトレーニングや有酸素運動などの方が重要だと思えてくる訳です。
理想的な細マッチョ体型の作り方
さて、ここでもう一つ考えなければならないのは、一度脂肪をつけてから減量するのと、脂肪がない状態から筋肉を増量していくのと、どちらがやりやすいのかということです。
この点について現役のトレーナーに意見を求めたところ、「一度脂肪をつけてから減量する方が筋肉が早く発達し、カッコいい細マッチョになれる」のだそうです。
いくら持久力重視のトレーニングが有効とはいえ、細マッチョというからにはある程度の筋トレが必要となります。
そして、筋トレで効果的に筋肉を発達させるためにはある程度の重さの器具を使う必要があり、そこにパワーが必要となるのがその理由だそうです。
そのため、
- まずはしっかりとパワーがでるくらいまで増量する(脂肪をつける)
- 筋トレでしっかりと筋肉を発達させる
- 有酸素運動で減量する(脂肪だけを落とす)
という順番が理想的なトレーニングとなるようです。
いったん野球選手の体を作ってからサッカー選手を目指す、といったイメージでしょうか^^
当然のことですが、増量期と減量期ではトレーニングの内容、食べる物・量等も変わってきます。
増量期においては、バーベルやダンベルをどんどん重くしていくトレーニングになりますし、食事もあまりカロリーを気にせず、しっかりと食べることになります。
また、この時期のサプリメントはプロテインが有効なのだそうです。
一方、減量期においては、有酸素運動で脂肪を落とすことを中心にしたトレーニングをすることになります。
食事はカロリー制限を行い、サプリメントは筋肉の分解を抑制するBCAAが効果的となります。
このように、増量期と減量期ではまったくトレーニングの仕方が変わるので、自分が今どのステージなのかをしっかりと決めてから、それに合ったトレーニングをする必要があるようですよ^^
まとめ
野球選手とサッカー選手とでは体型が異なります。
細マッチョを目指す人にとっては、脂肪の少ないサッカー選手の体型が理想となるでしょう。
しかし、そこに至る過程において、一度ある程度の脂肪を蓄えた野球選手のような体型にしておくと、その後が早いようです。
この増量期と減量期に合わせてトレーニングの内容も変わってきますから、まずは自分がどの時期にあるのか、という現在地をしっかりと分析すると良いと思いますよ。